【パリ共同】パリ五輪は11日、全ての競技が終了した。同日夜(日本時間12日未明)にパリ郊外サンドニのフランス競技場で閉会式が行われて閉幕。新型コロナウイルスの影響で原則無観客での開催だった2021年の東京五輪から一転、大勢の観客が熱戦に声援を送り、17日間の大会は祝祭感に包まれた。  200以上の国・地域や難民選手団の選手が世界中から集まった。大会組織委員会によると、チケット販売は、五輪史上最多の950万枚超。開幕直前に高速列車TGVの電気設備への放火があったが、夏季五輪で史上初めて競技場外で実施したセーヌ川での開会式や、メダリストたちが一般客から祝福を受ける新企画「チャンピオンズ・パーク」は好評で、スローガンの「広く開かれた大会に」を印象付けた。  ジェンダー平等の理念が掲げられ、史上初めて出場枠の男女同数が実現した。一方で、ボクシング女子では国際ボクシング協会(IBA)主催の大会で性別適格検査が不合格だった選手を、国際オリンピック委員会(IOC)が出場を認めたことで、性別を巡る議論が巻き起こった。


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