パブリックビューイング会場でスティックバルーンを打ち鳴らし、金メダルを決めた北口榛花選手に声援を送る参加者=旭川市で2024年8月11日午前3時52分、横田信行撮影

 パリ・オリンピックの陸上女子やり投げ決勝があった11日未明、北口榛花選手(26)=JAL=の地元・北海道旭川市では市役所でパブリックビューイング(PV)が開かれた。当初予定の200人を大きく超える約400人の市民が北口選手に声援を送り、金メダルが決まると会場は歓喜に包まれた。

 1階ロビーだけでは入り切らず、2階も開放。「がんばれ!北口榛花選手」と大書され、激励の言葉が寄せ書きされた日の丸が掲げられた。大型スクリーンに北口選手が映し出されるたびに、参加者はスティックバルーンを打ち鳴らし声援を送った。母校の旭川東高校の学校標語「シマレガンバレ」の鉢巻き姿も見られた。

 北口選手は1投目で今季の自己ベストとなる65メートル80をマーク。その記録を誰も超すことができず金メダルが決まると、大きな歓声が会場を包んだ。今津寛介市長は「旭川の誇り、日本の誇り」と喜び、市民栄誉賞の授与と市中心部での北口選手のパレード開催を表明した。

 最前列では旭川東高陸上部の選手らも先輩を応援。主将の本間陽大(ひなた)さん(2年)は「本当に誇らしい。めっちゃかっこいいヒーロー。笑顔で競技を楽しみながら結果も出すところを見習いたい」と声を弾ませた。【横田信行】

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