パブリックビューイングで杉野正尭選手らに声援を送る地元の人たち(津市提供)

 パリ・オリンピック体操男子団体のメンバーとして金メダルに貢献した津市出身の杉野正尭選手(25)。29日深夜から選手の地元にある市サンヒルズ安濃ハーモニーホールでパブリックビューイング(PV)が開かれ、大逆転での金メダルに沸いた。

 杉野選手はあん馬、跳馬、鉄棒の3種目に出場。PVでは約300人が生中継で競技を見守りながら声援を送った。夏休み中とあって、保護者と一緒に小中学生30~40人も観戦。中国を逆転した最終種目の鉄棒では「杉野コール」が湧き起こった。

 金メダルが決まった瞬間は子どもたちも感動した様子。杉野選手の母校、市立東観中学の佐藤敏史校長は「諦めずに最後まで夢を追い続ける先輩の姿を子どもたちに見せてくれた」と話していた。

体操男子団体で杉野正尭選手の金メダル獲得を祝い、垂れ幕をかけ替える職員=津市役所で2024年7月30日午後2時9分、下村恵美撮影

 津市は30日、本庁舎と市産業・スポーツセンター(北河路町)に垂れ幕を掲げた。「祝出場」を「金メダルおめでとう」に急きょかけ替えたもの。

 前葉泰幸市長は「種目別(あん馬、鉄棒)でも躍進を期待し、全力で応援します」と祝福のコメントを寄せた。【下村恵美】

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