パリ・オリンピック第3日は28日、フェンシング男子エペ個人決勝が行われ、加納虹輝(こうき)選手(26)=JAL=が金メダルを獲得した。フェンシングの個人種目で日本勢が金メダルに輝いたのは初めて。
加納選手の試合後の主な談話は以下の通り。
<率直な気持ちは> まだ実感は全然わいていないけど、グランパレの舞台で試合ができて、すごく楽しかった。こんなところで試合ができるのは最初で最後だと思ったので、すごくいい経験になった。
<決勝で対戦したフランス選手は日本の2人の選手を破っていた>
「3人目が負けるわけにはいかないぞ」と思っていた。そこは気持ちで勝ちに行った。
(アウェーの環境で)歓声がかなり大きくて、声が聞きづらいなど試合をしにくい部分もあったけど、最後まで自分の試合に集中できた。
<フェンシングの個人種目では日本勢初の金メダル>
僕は(2008年北京五輪男子フルーレ個人銀メダルの)太田雄貴さんを見てフェンシングを始めた。その人を超えることになるとはまったく思ってもいなかった。感慨深いというか、信じられない。
<21年東京五輪で獲得した男子エペ団体の金メダルとの違いは>
団体戦の方が皆で喜べる良さがあるけど、個人は僕だけの実力。そこは自信につながる。
一方で、個人戦の方が若干の孤独感がある。もちろんうれしいけど、東京五輪の団体と比べると今は孤独感がちょっとある。
<「かなりの確率で金メダルを取れる」と明言していた>
100%の自信があったかというと難しいけど、「口に出して言った方がいいな」と今回改めて感じた。思ったよりもパワーで対抗できた。
今までやってきた練習方法や、自分のフェンシングに対する考え方が間違っていなかったと改めて感じられたのが一番うれしい。「フェンシングをやってきてよかったな」と思った。
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