2024年パリ・オリンピック

 第33回夏季オリンピック大会が26日夜(日本時間27日未明)、フランス・パリで開幕する。8月11日までの日程で、32競技329種目を実施。大会は「ゲームズ・ワイド・オープン」(広く開かれた大会)をスローガンに掲げ、開会式を史上初めてスタジアム外のセーヌ川で行うほか、市内の史跡も競技会場となる。

 パリでの五輪開催は1900年、24年に続き3回目。東京五輪は新型コロナウイルスの影響で無観客となったが、今回は2016年のリオデジャネイロ五輪以来2大会ぶりに観客が入る。ベルサイユ宮殿では馬術や近代五種を、コンコルド広場では新競技・ブレイキンを含むアーバン(都市型)スポーツを実施する。

 「ジェンダーの平等」に重きが置かれ、参加者が初めて男女同数になるとうたうほか、会場へのペットボトルの持ち込みが禁じられるなど環境面に配慮した大会運営にも注目が集まる。

 一方、不安定な内外情勢となっていることからテロなどへの懸念が拭えず、フランスの治安当局は厳重な警備態勢を敷いている。

 開会式に先立ち、一部の競技は24日からスタートし、サッカー男子とラグビー7人制男子の1次リーグが行われている。日本代表はサッカー男子が午後7時(日本時間25日午前2時)からD組初戦でパラグアイと対戦し、5―0で快勝。ラグビー7人制男子は同日夕~夜(日本時間25日未明)に1次リーグA組の2試合に臨み、ニュージーランドに12―40で、アイルランドに5―40でそれぞれ敗れた。

 25日はサッカー女子が午後5時(日本時間26日午前0時)から優勝候補のスペインと対戦。ラグビー7人制男子も南アフリカとの予選最終戦に挑んだ。開会式翌日の27日はバドミントン男女、バレーボール男子、バスケットボール男子などに日本勢が出場する。【パリ黒川晋史】

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