【桐生第一-健大高崎】延長タイブレーク十一回裏健大高崎1死一、二塁、高山の中越え二塁適時打でサヨナラのホームを踏む佐藤(中央)=前橋市の上毛新聞敷島球場で2024年7月20日午後0時49分、加藤栄撮影

 第106回全国高校野球選手権群馬大会(県高野連、朝日新聞前橋総局主催、毎日新聞前橋支局など後援)は20日、前橋市の上毛新聞敷島球場など2会場で3回戦4試合が行われた。

 春のセンバツで県勢初優勝を果たした健大高崎は、延長十一回タイブレークの末、桐生第一に6―5でサヨナラ勝ちした。健大は延長十一回1死一、二塁、「この回で決めなければ負ける」と考えていたという高山裕次郎内野手(3年)が中越え二塁適時打を放ち、試合を決めた。投げては、先発の佐藤龍月投手(2年)が3失点して一度マウンドを降りたが、延長十回に再登板。左中指にマメを作りながら「点を取られたら死ぬ」と無失点に抑えた。

【桐生第一-健大高崎】五回裏健大高崎1死一、二塁、高山の右適時打で先制のホームを踏む佐藤=前橋市の上毛新聞敷島球場で2024年7月20日午前10時26分、加藤栄撮影

 昨夏の群馬大会で優勝した前橋商は、常磐を10―0の五回コールドで降した。21日は同球場など2会場で、3回戦4試合が行われる。【加藤栄】

勝利導く主将のバント

 健大高崎の執念が実った。長打力を武器に4番打者としてチームを引っ張ってきた箱山遥人主将(3年)だが、1点を追う九回無死一、二塁、監督に進言したのは送りバント。無事に成功させ、続く斎藤銀乃助外野手(3年)が中前適時打で同点とした。箱山主将は「客観的に考えてきょうの自分は打ててなかった。チームのためを優先した」と語る。青柳博文監督は「厳しいと思う瞬間が何度もあったが選手が頑張ってくれた」とたたえた。

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