パリ五輪へ出発する直前、取材に応じる細谷真大選手=羽田空港で2024年7月15日、高野裕士撮影

 サッカーJ1・柏レイソルのFW細谷真大選手(22)が15日、フランスへと旅立った。サッカー男子U23(23歳以下)日本代表として、パリ・オリンピックへ出発する直前に取材に応じ、大会得点王への意欲などを語った。

 「(出発当日を迎えて)気持ちの変化はあまりないけど、やっと目標にしていた場所に行ける。しっかり結果を残せるように頑張りたい」

柏レイソルの本拠地・千葉県柏市の子供たちのメッセージが寄せられた日の丸を掲げる細谷真大選手(左)。右は柏とパリ五輪日本代表でチームメートの関根大輝選手=千葉県柏市で2024年7月4日、高野裕士撮影

 日本を離れる飛行機への搭乗時間が迫る中、細谷選手は羽田空港で取材に応じた。上着の左胸には日の丸と「TEAM JAPAN」の文字とともに、五輪マークが入っていた。

 「いつもとは違う服装。少し違和感はあるけど、身が引き締まる思いです」

 日本のエースとして期待される中、金メダル獲得とともに個人タイトルにも意欲を見せる。

 「(得点王は)FWだったら目指すべきところ。そこにはこだわってやっていきたい。どんな形でも点を取りたいし、入ってしまえば何でもよいと思っている」

 日本男子が銅メダルを獲得した1968年メキシコ五輪では、釜本邦茂さん(80)が7点を挙げて得点王に輝いた。エースFWが得点を重ねることは、チームの躍進に大きく影響してくる。

パリ五輪へ出発する直前、取材に応じる藤尾翔太選手=羽田空港で2024年7月15日、高野裕士撮影

 細谷選手とともにパリ五輪日本代表の得点源として期待され、同じ日に取材に応じたFW藤尾翔太選手(23)=FC町田ゼルビア=はこう語った。

 「(個人で)1試合1得点はマストかなと思う。(細谷選手には)負けない。2人で得点王を争うのが一番良い」

 細谷選手自身は得点数とともに、それ以外でのチームへの貢献にもこだわりを見せる。

 「チームのために走ること、前線からの守備は自分の持ち味。そこは大事にしている」

 パリ五輪の出場権を懸けた4~5月のU23アジア・カップや、世界の強豪国との強化試合を重ね、重要な場面で得点してきた。そこでの経験から得た自信もある。

 「(相手DFの)裏への飛び出しは(世界でも)十分通用すると思っている。自分は勝負強いとも思っている。そこは出していきたい」

 パリ五輪1次リーグ初戦のパラグアイ戦は24日(日本時間25日未明)に迫る。五輪前の最後の親善試合として、17日(同18日早朝)には開催国のフランスと対戦する。

 「チーム全員で連係を合わせていくことが大事。フランスも強豪。そこで一つ勝てば自分たちも自信がついて、(五輪も)うまく初戦から入れる」【構成・高野裕士】

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