身長153センチと小柄な古江彩佳が、メジャーの頂点に立った。日本勢が強みとする正確性で、飛ばし屋が多い海外トップ選手のパワーを上回った。
今年はフェアウエーキープ率が米ツアー3位の84・41%など、持ち前の安定感に磨きがかかっていた。2年間のツアー成績が対象の世界ランキングを基に選出されるパリ・オリンピック代表こそ逃したが、米ツアーの年間のポイントランクでは3位。全米女子オープンで優勝した笹生優花の9位を上回り、トップ10以内に8度入っている。
2019年の富士通レディースで国内ツアーでは史上7人目となるアマチュア優勝を果たした逸材。米ツアーで9勝を挙げた宮里藍さんの活躍を幼少期から目にし、刺激を受けてきた00年生まれの「プラチナ世代」の一人だ。国内ツアー6勝の西村優菜らが同世代で、若い頃から海外ツアーでの活躍を現実的な目標として、切磋琢磨(せっさたくま)し実力を伸ばしてきた。
今大会はかつて「私はグリーン周りの精度で挑む」と語っていた通り第2ラウンドまででグリーンを外したのは計3度、ノーボギーでスコアを伸ばして勢いに乗った。第3ラウンドはボギー二つとやや乱れたが、最後は海外ツアー初優勝時と同じように最終日に逆転勝利を果たした。【松本晃】
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