全校生徒が集まるのは半年ぶりです。能登半島地震による2次避難などで生徒が離れ離れになっている輪島高校がかほく市で球技大会を開き、同級生が久々の再会を喜びました。

朝9時の金沢駅。集まっているのは2次避難で金沢などに住む輪島高校の生徒たちです。

内灘高校に通う生徒:
「クラス全員に会いたいです」
「みんなと遊んだり話したりすることが楽しみです」

バスに乗り向かった先は…かほく市の体育館。

輪島からも生徒たちが合流し、ここで球技大会が行われます。

全校生徒約250人が集まるのは地震以来初めてです。

「やっと会えたやん」
「久しぶりに会って変わってないな」

種目はバレーボール。クラスごとにお揃いのTシャツも作りました。普段、内灘高校でオンライン授業を受けている生徒にとっては久しぶりの同級生との交流です。

浅野彩夏さん:
「うれしかった。久しぶりにあったからフゥーみたいな。超楽しい。オンラインはやっぱ楽しくない」

3年生の浅野彩夏(あさのあやか)さん。この日に合わせ、美容院で髪をセットしてきました。

浅野さん:
「最後の3年生の球技大会なのでバチバチに決めました」

地震後に初めて会うというクラスメートは…

半年ぶりに会う男子生徒:
「まあかわいくなっとるなって」
Q どのへんが?
「都会の女になってます。レベルアップしています」

輪島高校では、地震の影響で遠足などの行事が中止に。この球技大会も開催が危ぶまれましたが生徒たちが学校側にかけあい実現しました。

生徒会長の平匠さん:
「転校した人とか会えなくなった人も色々いて、悲しい気持ちの人も多いので、少しでも楽しめるように球技大会を開催して笑顔を増やそうという気持ちでやりました」

勝つってみんなで喜ぶところ明日からはまたそれぞれが暮らす場所での学校生活に戻ります。それでも9日は笑顔が絶えない1日となりました。

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