○阪神6―5DeNA●(7日・甲子園)
代打の駒が充実しているのが阪神だ。互いに失策が多く、流れが行き交う試合に終止符を打ったのが阪神の原口文仁だった。前夜、岡田彰布監督が監督として球団歴代最多の515勝を飾ったが、そこにまた一つ勝利を重ねた。
互いに小刻みに点を加え、追いつけそうで追いつけずに迎えた九回だ。前川右京の右前打に2四死球が絡み、2死満塁で「この場面をイメージして準備した」という代打の原口が打席に入る。持ち味の思いっきりの良さが出た。制球に苦しむDeNAの森原康平の初球を右前へ運び、「打った瞬間、必死のパッチで走りました」と原口。前進守備の右翼手・度会隆輝が一塁で刺そうとした送球は大きくそれて二塁走者の梅野隆太郎まで生還し、サヨナラ勝ちした。
阪神の強みの一つに代打で出場する選手の技量の高さがある。糸原健斗や渡辺諒に原口だ。この試合ではプロ2年目の野口恭佑も代打で右前へプロ初安打を記録した。苦戦が続く阪神打線の中で代打陣の活躍がキラリと光った。【荻野公一】
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