○ソフトバンク5―3楽天●(7日・みずほペイペイドーム)
3連敗中の重苦しいムードを振り払ったのは、ソフトバンクのプロ5年目、柳町達だった。両リーグ最速となる50勝の節目を飾ったのも今季の好調の一因となっている若手の活躍だった。
1点を追う八回、2死満塁の好機。小久保裕紀監督から代打に指名された。6日までの得点圏打率が4割超とチャンスにめっぽう強いが、7月はまだ無安打で前日も3三振と苦しんでいた。
「今日こそはという思いで、どんな場面や起用であってもしっかりやるだけ」と気持ちは切り替わっていた。3球で追い込まれたが直後に内寄りへ来た球を引っ張った。鋭い打球が一塁線を抜け、逆転の3点適時三塁打。塁上で少年のように両手を突き上げて喜んだ。
「今日は負けられなかったので、よく打ってくれた」と活躍をたたえた小久保監督。柳町は「自分が思うように打てない時も、他の選手が前に向かっていく姿勢を見せてくれたことが逆転打につながった」と感謝した。今季初の4連敗を阻止し、チームに再び勢いをもたらす一勝となった。【林大樹】
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