パリ五輪にむけたバスケ女子日本代表の国際強化試合が20日、札幌市で行われ、世界ランキング9位の日本が格上・同3位の強敵・オーストラリアに96-85で快勝した。

ドリブルで切り込む宮崎早織(20日、札幌市・北海きたえーる)
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序盤はリードされた日本だが、第1クオーターの途中で逆転し流れをつかむ。10cm近い身長差のあるオーストラリアのインサイドでのプレーやコンタクトの強いタフなディフェンスに阻まれつつも、林咲希(富士通)や馬瓜エブリン(デンソー)による日本の武器・3ポイントシュートや、司令塔・町田瑠唯(富士通)や宮崎早織(ENEOS)らガード陣などによるスピード感あるパス展開が生かされるシーンなども手堅く重なる。

対オーストラリア初戦での町田瑠唯(20日、札幌市・北海きたえーる)

前半終了の間際には地元・北海道出身の町田が3ポイントのブザービーターを決め、日本がパリ五輪出場を決めた2月の世界最終予選にけがで出場できなかった司令塔が、代表“復帰”を見事に飾った。

激しいコンタクトの中ボールを運ぶ髙田真希(20日、札幌市・北海きたえーる)

52-41の二桁差で迎えた後半も、3ポイント含めシュートの好投が冴えるオーストラリアに差を詰められるシーンがありながらも、オフェンスの好連携プレーや3ポイントシュートの着実な積み重ねなどでリードしたまま逃げ切り、日本は96-85で強敵・オーストラリアに快勝した。

エブリンが多彩なプレーでチーム牽引 日本の課題はディフェンス

馬瓜エブリンが4本の3ポイントシュートを成功させるなどトップの20得点を上げ、果敢なドライブによるゴール下への切り込みも健在。チームの牽引者としての存在感を示した。

シュートする馬瓜エブリン(20日、札幌市・北海きたえーる)

また、林が得意の3ポイントシュートを5本成功させるなど、個々の選手の強みが生かされるシーンが多く見られた。

激しいコンタクトの中ドリブルする吉田亜沙美(20日、札幌市・北海きたえーる)

また、日本はオーストラリアに24回のターンオーバー(シュート以外のミスなどで攻撃権を奪われること)を誘う善戦だったが、他方で、ゴール下で身長差のあるオーストラリア選手にシュートを許し点差を迫られたシーンも多く、パリ五輪の本番でグループのドイツ、アメリカ、ベルギーなど同じく体格差のあるチームと戦う日本に、ディフェンスへの課題を改めて残した。

女子日本代表は21日にオーストラリアとの第2戦、7月4日・6日には東京・有明アリーナでニュージーランド(世界ランキング26位)との強化試合に臨む。

また、男子日本代表は22日・23日に札幌市でオーストラリアと対戦、7月5日・7日に東京で韓国と対戦する。

フジテレビ系では、7月4日(木)よる6時45分から、女子代表の日本vsニュージーランド戦を生中継で放送する予定。

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