ハーネスを付けてジャンプする島田麻央(左)とジェフ・ディオニシオ氏=京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで2024年6月13日、中川祐一撮影
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 フィギュアスケートで木下アカデミー所属の生徒が13日、ジャンプで滞空時間や高さを補う器具「ハーネス」を使った練習を行った。ハーネスの達人として国際的な知名度があるジェフ・ディオニシオ氏(カナダ)が来日し、世界ジュニア選手権2連覇中の島田麻央選手や2024年4大陸選手権女王の千葉百音選手らを指導。かつてオリンピック2連覇の羽生結弦さんのジャンプ練習も補助した名物コーチからの助言に耳を傾けた。

 「ハーネス」は上半身に帯を着用し、ジャンプの瞬間に釣りざおのようなものでスケーターをつり上げる道具。高難度ジャンプの習得は激しい転倒などによるケガのリスクもあり、「ハーネス」を利用することで故障リスク軽減の効果も期待される。

 この日はディオニシオ氏が持つハーネスで島田選手がルッツ、千葉選手がトーループの4回転ジャンプに挑戦し、体に感覚を覚え込ませた。その後、ハーネスを外して同じジャンプを跳び、島田選手はやや回転が不足しながらも「初めて着氷できました」と笑顔を見せた。ディオニシオ氏は「2人ともトップレベルの選手で、私もオリンピアンのハーネスを担当したことがありますが、同じ感覚、同じエネルギーを感じました」と話した。

 ディオニシオ氏は5日間滞在し、指導予定という。【倉沢仁志】

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