5月にシーズンを終えたアルビレックス新潟レディース。カップ戦準優勝、リーグ戦4位と飛躍したシーズンをチームの起爆剤となった2人に振り返ってもらいました。
5月25日、シーズン最終戦を勝利で締めくくったアルビレディース。
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「とても刺激的だったし、前に日本でやっていたときとはもちろんチームも違うし、周りの仲間も違うので、そういった意味ではまた新しい自分に出会えたなという感じはある」
【アルビL 滝川結女 選手】
「チーム全員でトップ3を目指すために勝利へのこだわり、喜びも含めて、一試合に対する思いがすごく強かったシーズンだった」
シーズン直後の思いを語ったのは、2020年からアルビで戦う滝川結女選手と去年日本に帰国し、アルビレディースに電撃加入した川澄奈穂美選手です。
【アルビL 滝川結女 選手】
「(川澄選手と)一緒にやれるんだと、ワクワクしながら待っていた」
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「そういうの思うんだね」
【アルビL 滝川結女 選手】
「思うよ!やっぱり、すごく偉大な方だから。自分が小学5年生ぐらいのワールドカップ優勝なので」
世界の頂点を知る川澄選手がシーズン前に掲げたのは…
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「新潟にタイトルを!」
この言葉をスローガンにチームがスタート。橋川和晃新監督は「堅守柔攻」を掲げ、攻撃に柔軟な発想を求めました。
守りからカウンターなど型にはまったスタイルではなく、様々な選択肢の中からその場面に応じて、選手それぞれが最善のプレーを選びとっていく、いわば考えるサッカー。
【アルビL 滝川結女 選手】
「監督が変わって、前に速く行くタイミング、行けなかったときのつくりがすごく今年は変わった。つなげる場面もあるし、カウンターで速く行く場面もあるし」
“新たなサッカー”で去年10月にはカップ戦の決勝に進出。
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「タイトルのかかった試合をしたことのある選手がほとんどいないので、そういった意味では本当に良い経験になったと思う」
タイトルに王手をかけたものの、結果はPK戦の末、準優勝。選手たちはこの悔しさをリーグ戦にぶつけます。
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「目標が明確にあった。トップ3・タイトルを本気で目指していたので、そのために何をすればいいかという逆算を一人一人がちゃんとできたと思う」
選手たちの高い意識のもと、リーグ戦で常に上位を争ったアルビレディース。中でもチームトップの5ゴールで得点源となったのが滝川選手です。
【アルビL 滝川結女 選手】
「昨シーズンはちょっとゴールが遠いなと感じていた。今年はゴール前まで行く回数もすごく多かったし、本当にチーム全員がつくり上げてくれたチャンスを気持ちで持っていったからこそ、5得点を決められたのではないかなと思う」
ゴール前に顔を出す頻度が上がったことと、こぼれ球への嗅覚が磨かれたことが得点力アップの理由だといいます。
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「ボックス内に侵入している人数が多ければ多いほど、そういう形での得点が増えるし、特に前めの攻撃の選手なので、そういったところにいることができるのがすばらしいなと思う」
若手選手の成長もあり、去年11チーム中10位だったアルビは4位に飛躍。しかし…
【アルビL 滝川結女 選手】
「トップ3・タイトルを目指してきた中で、それをとれなかったというのは本当に自分自身もものすごく悔しかった」
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「4位が悔しいと思えるのは、本当にこのチームが成長している証拠だと思う。そこは強く意識して、また次につなげてやっていきたい」
来シーズンもアルビで戦うことが決まっている2人。
川澄選手は幼なじみの上尾野辺めぐみ選手の存在が加入のきっかけだったといいますが…
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「例えば、今年で彼女が引退しますと言ったら、じゃあ私も別にこのクラブからいなくなります。さようならぐらいな気持ちで入ったが、例え、いま彼女がいなくなったとしても、一緒にまだまだ戦いたいなという仲間ができたというのは、自分の中では大きな財産になっている」
その仲間とともに、来シーズンこそタイトルを獲得すると意気込みます。
【アルビL 滝川結女 選手】
「個人としても目標を二桁得点というのを掲げて。一旦休んで、また来シーズンに向けて大きく成長できるように頑張りたい」
【アルビL 川澄奈穂美 選手】
「本当に、これからもこの街でアルビレディースが愛されていくように頑張っていきたい」
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