2024年7月に開かれる中国四国チアリーディング選手権に9連覇をかけて臨むのが岡山市の環太平洋大学チアリーディング部です。チア経験者の佐藤樹理アナウンサーが強さの秘密に迫りました。
笑顔の真剣勝負・チアリーディング!わずか2分30秒の演技時間。16人が1チームになりアクロバティックな技と笑顔で観客を魅了します。IPU環太平洋大学チアリーディング部「WARRIORS(ウォリアーズ)」、中四国大会8連覇中の圧倒的王者です。
チームを率いるのは、大阪の高校で全国大会9連覇に導いた実績を持ち、WARRIORS創設者の名将・富田秀司監督です。
(WARRIORS創設者 富田秀司監督)
「それぞれやることが違うスポーツ。自分の持っている力を10として、5とか6(の力)でも常にいっぱい出せる選手がいい。自分の持っている力を発揮したら16人になった時にプラスαが出る」
そんなWARRIORSの強さを体感するため、チア経験者の私(佐藤アナ)も挑戦してみました。
(佐藤樹理アナウンサー)
「地面に立っているかのような気分で回っていました」
抜群の安定感に驚きが隠せませんでした。
平日は3時間近く、週末は朝から夕方まで日々練習をしているWARRIORS。今回、大会に向けて挑戦するのは2回バク転をした後、3層の一番上に上り、さらに両サイドに2人を乗せるという、チーム初挑戦の大技。同じ技を何度も繰り返し練習します。
(大会キャプテン 内田麗羅さん(4年))
「もっと緊張感持ってやらないといけない。その上でできて自信がつくと思う。まずは乗り込みとか、真っすぐ上がるといった初歩的なことをとばしたら、絶対にきれいな演技にならない。全員が責任もってやりたい」
油断すると大ケガをしかねない競技。だからこそメンバー同士で厳しくアドバイスし合い、それぞれの意識を高め合っています。
この日は、出場メンバーを決める選考試験が行われました。9連覇がかかる中四国大会は2024年7月、岡山市で開かれます。部員26人中、メンバーに選ばれるのは16人です。
4年生の神山あさひさん。今回の選考にはひと際、強い思いがありました。
2023年の2月、バク転宙返りの練習中に肩を負傷し、試験の必須項目であるバク宙に恐怖心を抱くように…
(副キャプテン 神山あさひさん(4年))
「(Q:怖い?今も)怖いです。怖いと思ったらいけないけど、もう1回ケガしたら復帰できない。そう思うと正直、怖さがある」
選抜メンバーに入るためには成功させるしかありません。
(バク転宙返りに成功の様子)
(歓声)
ライバルであるチームのメンバーも成功を喜びます。
■無事選抜チームに選ばれたあさひさん
(神山あさひさん)
「一番の課題だったタンブリング(バク転宙返り)ができてすごくうれしかったけど、ここが最後、ゴールではない。もっと高いレベルを目指して1人でちゃんとできるように頑張りたい。中四国(大会)は4年生が一丸となってチームを引っ張り、ノーミスで、みんなが笑顔で終われるように頑張りたい」
WARRIORSの強さの秘訣は一人一人が向上心を持ち、失敗を恐れないこと。そして、部員全員が同じ目標を持ってお互いを高め合うこと。あさひさんを含む選抜メンバーは7月に行われる大会で9連覇を狙います。
中四国の圧倒的王者「WARRIORS」。部員たちの熱い姿がそこにはありました。
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