神戸地方検察庁=山本真也撮影

 神戸市西区の草むらで2023年6月、スーツケースに入れられた保育園児の穂坂修(なお)ちゃん(6)の遺体が見つかった事件で、神戸地検は9日、殺人容疑などで逮捕された母親の沙喜容疑者(35)ら4人について、傷害致死と死体遺棄の罪で神戸地裁に起訴した。殺意の立証が困難と判断した。

 他はいずれも沙喜被告のきょうだいで、叔父の大地(32)、叔母で双子の朝美(ともみ)(31)と朝華(あさか)(31)の3被告。

穂坂修ちゃんの遺体が遺棄された現場周辺=神戸市西区で2023年6月23日、大野航太郎撮影

 起訴内容は23年6月19日、神戸市西区の自宅で修ちゃんの背中などを鉄パイプのようなもので殴るなどして外傷性ショックで死亡させたうえ、遺体を草むらに遺棄したとしている。

 神戸地検は23年8月から約8カ月間、4人の精神鑑定を実施し、刑事責任が問えると判断した。【大野航太郎】

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