埼玉県熊谷市で2009年、小学4年の小関孝徳さん(当時10歳)がひき逃げされ死亡した事件で、母・代里子さんが8日、事故現場に近い八木橋百貨店(同市仲町)周辺で情報提供を呼びかけた。春の全国交通安全運動(6~15日)に合わせた活動で、県警警察官ら27人と一緒に通りかかった車を止めて事件の詳細などが書かれたチラシを手渡した。
事件は09年9月30日夕、熊谷市本石1の市道で発生した。孝徳さんは自転車で帰宅途中に市道で車にひかれ、亡くなった。19年9月、県警は容疑を自動車運転過失致死から危険運転致死(いずれも09年当時の罪名)に切り替え、公訴時効が10年延長された。容疑者は検挙されておらず、未解決となっている。
代里子さんはこの日、熊谷・行田両市を放送エリアとするFMクマガヤにも出演。「時効が成立してしまえば、息子をひき逃げした犯人は罪に問われなくなってしまう。事件を知らない方も多くいると思うので、SNSで拡散していただけたら」と訴えた。
事件後に理由もなく急に引っ越し・転職をした人や、突然車を廃車にしたり買い替えたりした人などの情報を求めている。情報提供は熊谷署(048・526・0110)や、代里子さんのブログ(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)へ。【加藤佑輔】
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