「大槌超神楽ダイハンマー」のお披露目会には町民ら約50人が参加した=岩手県大槌町で2024年4月27日午後1時21分、奥田伸一撮影
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 岩手県大槌町は東日本大震災から復興した町を舞台にしたオリジナルアニメーション「大槌超(おおつちちょう)神楽ダイハンマー」を制作した。復興支援に携わった声優が出演し、キャラクター原案を町内の児童生徒から募集した。町観光交流協会の公式ユーチューブチャンネルで日本語の他、英語とフランス語の字幕付きで配信し、町を国内外に発信する。

 作品は、役場の観光課に勤める「大槌みとら」が同僚と震災から復興した町を巡っている最中に「鬼獣」に襲われ、大槌からネーミングしたロボット「ダイハンマー」と共に立ち向かうストーリー。鍛冶屋がつちで鬼を追い払ったとされる「鬼打ち伝説」にちなんでおり、新巻きサケや虎舞など特産物や郷土芸能を随所に盛り込んだ。

「大槌超神楽ダイハンマー」のお披露目会には町民ら約50人が参加した=岩手県大槌町で2024年4月27日午後1時26分、奥田伸一撮影
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 声優陣は、大槌みとらを「名探偵コナン」の主人公、江戸川コナン役の高山みなみさんが務める。また、「タッチ」のヒロイン役、日高のり子さんや「ちびまる子ちゃん」のおじいちゃん役の島田敏さん、地元出身の佐藤ひろ美さんらも出演する。高山さんらは、東京で大槌産品の販売やPRに取り組むなど復興支援に携わった。

 4月27日には町内の商業施設でお披露目会が開かれ、約50人が参加した。ダイハンマーの原案を描いた小学4年の小林紘大(こうだい)さん(9)は「かっこよかった」とはにかんだ。

「大槌超神楽ダイハンマー」には地元の伝統芸能「虎舞」や特産物が多数盛り込まれている=大槌町提供
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 大槌町は復興施策の一つとしてオリジナルアニメによるPRを進めている。今回で3作目で、制作費は約2900万円。ユーチューブの配信は7日からの予定。【奥田伸一】

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