横浜市は2日、高齢者向け住宅で、人的ミスにより在宅センサーが停止し、80代女性の死亡把握が遅れた可能性が高いと発表した。停止したことで安否確認ができず、正常に機能していれば女性が助かった可能性もあるという。
市高齢在宅支援課によると、女性は南区内のマンションに1人で居住。3月29日午前7時20分ごろ、発報で訪れた警備員に台所付近で「大丈夫です」と答えた。警備員が退室時、手順を誤って在宅センサーを停止した。
同31日午後1時50分ごろ、連絡が取れないと、女性の長男が救急要請。消防が女性の死亡を確認した。現時点で市は、女性の死因や死亡推定時刻、発見時の様子を把握していないという。駆け付けた警備員は経験が浅く、所属会社の指令センターも訪問報告を「聞き流した」としている。
同課によると、センサーは「在宅」モードであれば、12時間連続で水を500㏄以上使用しないと、自動で通報するシステム。マンションは市の生活援助員派遣事業を利用し、受託法人の市福祉サービスが特別警備保障に再委託している。【岡正勝】
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