世界的なブライダルファッションデザイナー・桂由美さんが94歳で亡くなりました。桂さんのドレスの製造拠点がある若狭町からも、惜しむ声が聞かれました。
 
若狭町には、桂さんのドレスを手がける国内唯一のメーカー「アルファブランカ」の生産拠点とドレスのミュージアムがあります。「ブライダルの聖地」として地元の観光にも貢献しています。
 
こうした縁から2023年7月には、若狭町にある美方高校で特別授業も行われ、桂さんが生徒たちと交流を深めました。また、その際に福井テレビの単独インタビューに応じ、戦争当時は「軍国少女」だったと語りました。先生を経験した世代だからこそ、平和の大切さを訴えました。

桂由美さん:
「あの戦争に巻き込まれている時はファッションどころじゃなかった。今の日本は(平和の)有難さがある」

桂さんの訃報を受けて「アルファブランカ」の中村みゆきシニアマネージャーは「花嫁がきれいになる、本当に幸せな時を過ごすドレスを作っているのだから、みんな自信をもって仕事をしなさいと言ってもらったことがスタッフの心に残っている。桂先生の嫌いな”悲しむ”ということはせずものづくりを必ず遂行していく」と哀悼の言葉を述べました。
 
敗戦から立ち上がり、ブライダルファッション界の第一人者として世界を舞台に活躍してきた桂さん。94歳でした。

桂由美さんの単独インタビューの模様は、福井テレビ公式YouTubeチャンネルからご覧いただけます。
▼ https://youtu.be/aaOa9HMaeeM

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