長野県内でインフルエンザの感染が広がっています。先週1週間の県内の定点当たりの患者数は20人を超え、注意報レベルが続いています。医師は「家庭内での感染が目立つ」として、改めて感染対策の徹底を呼びかけています。
「インフルエンザ陽性でした」
電話で患者に検査結果を伝える長野市の宮沢医院の宮沢政彦院長。
10月末から患者が増え始め、最近は多い時は1日に10人ほどの患者が確認されているといいます。
宮沢政彦院長:
「流行が始まる時期はコロナ禍前と変わらないようなペースで始まりましたが、11月下旬頃から急激に多くなりました」
12月9日から15日に県内で届け出のあったインフルエンザの患者数は一医療機関あたり21.55人で、前週から9.08人増え2週連続で注意報レベルを上回りました。
保健所別では上田39.0人、松本34.57人と2か所で警報の基準となる30人を超え、松本市、諏訪、伊那の各保健所も警報レベルに迫っています。
県内の学校の休業は学年閉鎖が21校、学級閉鎖が61校に上っています。
県は12月11日に「インフルエンザ注意報」を発表していて、今後については「さらなる流行の拡大が懸念される」としています。
こちらの医院では、コロナ禍以来、発熱などの症状がある人については車内で待機してもらって検体を採取し、陽性だった場合は電話で対応するようにしています。特に子どもとその親の世代の感染が目立っているということです。
宮沢政彦院長:
「お子さんから30代、40代が最近増えています。家庭内でうつしている形が多いかなという印象を受けています」
また、新型コロナやマイコプラズマ肺炎の患者も増えていて、同時に感染する患者も見られると言います。
宮沢政彦院長:
「熱が出たり、喉が痛くて来院し、コロナとインフルエンザの検査をすると両方陽性だったりします。症状は人によりますけどね。それぞれのお薬を飲んでいただくことになって、同時期にいろんな感染症が流行っているということでより注意が必要です」
人と接触する機会が増える年末年始を控え、宮澤院長はあらためて感染対策を徹底して欲しいと話します。また今からでも予防接種を受けることを推奨しています。
予防接種した男性:
「流行ってきたので。一応、用心しておいたほうが良いと思います」
宮沢政彦院長:
「感染予防、あるいは重症化の予防にもなりますので、早めに接種することは必要です。適切なマスクの着用、それから外出後のしっかりした手洗い。そういったことが一番大切です」
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