北九州市で中学生男女2人が殺傷された事件。
事件から5日目となった18日も、犯人がいまだ逃走を続ける中、住民からは防犯カメラ映像の公開を望む声が上がっています。
近隣住民:
早く犯人の特徴を出して、公開捜査じゃないけど、地域住民で探すってことは大事じゃないですかね。
周辺住民からこうした声があがる中、現場となったマクドナルドの防犯カメラに、犯人逮捕に繋がる映像は残っていないのでしょうか?
「めざまし8」は、事件があった店の関係者を取材しました。
事件があった店の関係者:
事件があった瞬間は、絶対に(防犯カメラ映像に)残っていると思います。
(カメラに写らないように犯行に及ぶことは)できないと思います。
現場となった店には、客室など店内を映したものが複数あり、ドライブスルー側にも防犯カメラが設置されていました。
関係者によると、店の出入り口から入り、レジの前を通った犯人の姿が、いずれかの防犯カメラに映っている可能性があるといいます。
企業などを対象に、防犯カメラ設置のコンサルティングを行っている会社に、一般的な防犯カメラの設置場所や、その役割を聞いてみると…。
――天井につけられた防犯カメラについて
(株)日本防犯設備営業部 大山宏二郎課長:
一般的にマクドナルドだと、レジに並んで注文をとると思うんですけど、まずこのカメラで、お店全体とお客さまの動きを撮っています。
基本的にお店全体が映るように角につけて95度画角で映りますので、基本的にはお店の一番高いところ、天井部分になってくると思うんですけど、上の方につけて、お店全体が映るように映しています。
レジの背後にもカメラが設置されていますが、これは注文時や会計時の店員と客の手元の動きをメインに撮影しているといいます。
(株)日本防犯設備営業部 大山宏二郎課長:
基本的に防犯カメラは一方向から映す形になるので、(人が)重なれば、死角は生まれてきますね。
事件当時、刺された中学生の男女は、3人ほどが並んでいた注文の列の最後尾についたところを襲われているため、レジ背後のカメラからは死角になっていた可能性もあります。
関係者は、それでも「映像は公開してほしい」と話します。
――顔がしっかり映っていなくても公開した方がいい?
事件があった店の関係者:
はい、シルエットだけでも公開した方が、多くの情報が集まると思います。
複数の自治体に“脅迫状”
亡くなった女子中学生の通っていた市内の中学校では、17日から登校が再開されましたが、市の教育委員会によると、事件への不安などを理由に登校を控えている生徒も多くいるといいます。
また、現場周辺では気になる情報も。
事件当日、犯人が逃げたとみられる北側、現場から150mほど離れた団地内の公園で、刃物を持った不審な人物が目撃されていたのです。
不審な男女を目撃した人:
男性と女性がベンチのはじっこ同士に座って、その横に包丁が丸ごと置いてあって、その横に包丁のカバーを置いていました。
目撃した時間は、事件当日の午後1時~3時の間。男性の年齢は30代から40代、女性は50代くらいだったといいます。
不審な男女を目撃した人:
(2人は)話し合いをしていました。(見たことは)ありません、怖かったです…逃げました。
こうした不審者の情報は警察も把握していますが、犯人に結びつくか否かは判断ができない状況です。
また、警察は犯人が逃走した北側だけでなく、南側のエリアにも「防犯カメラを見せてほしい」と確認に行くなど、捜査範囲を拡大しています。
さらに事件を巡っては、福岡県内の複数の自治体に16日、犯人を名乗る人物から脅迫文が届いていたことが分かりました。
脅迫文の内容は、「北九州で中学生2人を刺したのは自分だ。12月20日までに登下校中を狙って小中学生複数人を包丁で刺し殺す。」というもの。
そして、大手銀行の札幌支店の口座番号と共に、「1813万円を振り込め」と、書かれていたということです。
悪質ないたずらの可能性はあるものの、各自治体は警察に通報。
警察は、北九州地区の警察署から約90人、県警の応援部隊や機動隊などから約50人を増員して、警戒を強化しています。
(「めざまし8」12月18日放送より)
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