県教育委員会は広島市西区の県立高校で、生徒およそ300人分のテストの結果のデータを誤って消去する事案が発生したと発表しました。
学校側は、このテストに関しては全員「満点」扱いにするということです。

県教委によりますと誤ってデータを消去したのは県立広島井口高校の1年生と3年生、あわせて306人分の国語の小テストの結果がわかるデータです。
データには名前や出席番号などの個人情報のほか、テストの点数が記載されていました。

井口高校では、教職員用パソコンの更新を行っていて、先月7日、作業を行った教員の1人が、古いパソコンに保存していたテスト結果のデータを新しいパソコンに移行することなく、古いパソコンに残したまま業者に引き渡してしまったということです。

更新作業を行った翌日、この教員が新しいパソコンの中に移行したはずのデータがないことに気づき発覚しました。
データは、業者によって「復元できない方法」で完全に消去されたため、個人情報の漏えいの恐れはないということです。

今回のテストの扱いについて井口高校はデータがなくなった小テストを受けた生徒全員を「満点」扱いにするということです。
県教委は「生徒に不利益が生じないよう対応する」としてます。

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