宮内庁は12日、インスタグラム公式アカウントについて、4月の運用開始から半年時点の分析結果を公表した。フォロワー約180万人のうち、若年層(13~34歳)が占める割合は17・3%。「ある程度は若い世代に届けられた」「幅広い層に情報を届ける手段として機能している」と評価しつつ、より一層、若い世代に情報を届ける工夫を重ねたいという。
9月末時点で、142件の投稿への「いいね」総数は約1930万件だった。最も「いいね」を集めたのは、天皇、皇后両陛下が長女愛子さまとともに御料牧場(栃木県)で静養された際の写真。タケノコ掘りを楽しみ、リラックスしたひとときを過ごすご一家の様子に69・1万件の「いいね」が集まった。
宮内庁は、皇室の活動に関する情報発信の強化を狙い、2023年4月に広報室を設置した。若い世代にも関心を持ってもらおうと、24年4月からインスタを開始。公的な活動よりも、静養中のプライベートな「オフショット」の方が多くの「いいね」を集める傾向があるが、宮内庁はあくまでも公的な活動を知ってもらうことを主目的に運用を続けたいという。
フォロワーの年齢比は、13~17歳が1・4%▽18~24歳が5・7%▽25~34歳が10・2%▽35~44歳が16・3%▽45~54歳が28・0%▽55~64歳が26・7%▽65歳以上が11・7%――だった。
インスタでは、両陛下の情報を中心に、皇室の伝統や皇居の自然、宮内庁主催行事などの案内を投稿している。秋篠宮家を含む他の宮家の紹介は始まっておらず、今後、検討していくという。
藤原麻衣子広報室長は「たくさんの方に見ていただきたいという課題を追求し、努力したい。フォローの解除もボタンを一つ押せばできてしまうので、いろいろな方をひきつけ続ける情報発信をしていきたい」と話した。【山田奈緒、高島博之】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。