■「地獄というのは死んでからあるのではなくて、目の前にある」ー前回裁判で明かされた母親・浩子被告の当時の心情
2023年7月、札幌・ススキノのホテルで男性を殺害したとして親子3人が逮捕された事件。
母親の7回目の裁判が12月12日午前11時から開かれ、被告人質問が行われる予定です。
■母親・浩子被告の7回目の裁判
この事件は2023年7月、札幌・ススキノのホテルで男性を殺害して首を切断し頭部を持ち去ったとして、田村瑠奈被告(30)が殺人などの罪で、両親が殺人や死体遺棄などのほう助の罪で逮捕・起訴されたものです。
7回目となる母親の浩子被告(61)の12月12日の公判では、被告人質問が行われる予定です。
関係者によりますと、検察側からの求刑言い渡しは年明けに行われる見通しです。
■前回(11月20日)の裁判…検察側の読み上げで明かされた母親の心情と夫婦の会話「地獄というのは死んでからあるのではなくて目の前にある」
自宅浴室にはおじさんの頭部。「ここに地獄がある」と感じました。寝床の近くに浴室があり、言葉に表せないくらいストレスを感じていました。
その頭部をどうするかと言って答えを聞きたかったわけではありません。聞いたことでどうにもならない。聞く気になりませんでした。
報道で(瑠奈被告が)スーツケースを引く姿が写っており、自宅に警察が来るだろうと思っていました。(瑠奈被告を警察に)突き出す事は考えていなかった。隣人なら躊躇なく(警察に)突き出していると思います。
私は修被告(60)と車で「地獄というのは死んでからあるのではなくて、目の前にある」と話しました。考えられないことをする娘を放っておけず、ご飯を用意していたりして、日常の中で修被告と連絡をしていました。
■娘・瑠奈被告の公判日程はー
瑠奈被告の弁護人が刑事責任能力を調べるため精神鑑定を請求。これを受け、札幌地裁は9月、精神鑑定の実施を決定していたことが分かっています。
瑠奈被告は起訴される前にも、半年間に及ぶ精神鑑定を受けていて、これで2度目の鑑定となります。
今回の鑑定は、1回目の鑑定留置で瑠奈被告を担当した医師とは別の医師が行う予定。
殺害を実行した瑠奈被告は裁判員裁判で審理される予定ですが、初公判の見通しは立っていません。
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