不正に入手されたものと知りながら、個人情報が記載された高校や大学の「同窓会名簿」を知人から購入したとして男が起訴されている事件。

この事件を巡って男が代表取締役を務める名簿業者が、個人情報保護委員会の調査に対し、ウソの報告をした疑いで、5日書類送検されました。

■知人の男から同窓会名簿を購入も 個人情報の提供を受けていないとウソの回答をした疑い

個人情報保護法違反の疑いで書類送検されたのは、大阪市中央区の名簿業者「株式会社フリービジネス」と、代表取締役の宮本克巳被告(61)です。

株式会社フリービジネスは、個人情報保護委員会が去年7月に行った個人情報の取り扱いに関する調査の中で、知人の男(60)から高校と大学の同窓会名簿を計50冊購入していたにも関わらず、個人情報の提供を受けていないとウソの回答をした疑いが持たれています。

個人情報保護法では、業者間での名簿のやり取りが一部禁止されています。

宮本被告はウソの回答をした理由として、「知人の男から(名簿を)継続して購入していて、(知人の男が)業者として認定されると転売できないと思った」という旨の供述をしているということです。

また、宮本被告は、同窓会名簿が知人の男によって不正に入手されたものと知っているのに繰り返し購入したとしてすでに起訴されています。

■会社からは5600万人の個人情報所持という内容の書類

知人の男もこの同窓会名簿を不正に入手したとしてすでに起訴されています。

警察によると、株式会社フリービジネスに警察が家宅捜索に入った際、5600万人の個人情報を所持しているという内容の書類が見つかったということです。

同窓会名簿のなかには、特殊詐欺に悪用されたものもあったということです。

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