首都圏を中心に相次ぐ強盗などのうち、10月に埼玉県所沢市であった事件に「資金管理役」で関与したとして強盗致傷容疑などで逮捕された職業不詳の武藤恵子容疑者(26)が、「闇バイト向けに複数の口座を運用していた」と供述していたことが捜査関係者への取材で判明した。
武藤容疑者の銀行口座には、所沢市の事件以前にも不審な入出金の記録があるといい、埼玉県警などの合同捜査本部は他の事件への関与を調べている。
捜査関係者によると、武藤容疑者の口座には、所沢市の事件と、9月末に起きた東京都国分寺市の事件で奪われた被害金の一部が振り込まれていたとみられる。さらに、それ以前にも複数の人物らとの入出金の記録があることが判明。武藤容疑者は実行役らへの報酬の送金も担っていたとみられ、逮捕後には「(やりとりを)20~30回くらいやった」と供述していた。現在は黙秘しているという。【加藤佑輔】
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