「これから出産する女性を勇気づけるメッセージブックを作りたい」-。同じ助産院を利用して出産した女性6人が、出産への不安や痛みへの恐怖を持っている妊婦に向けた励ましの言葉を集めたメッセージブックを作成している。1人でも多くの妊婦さんに読んでもらおうと、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。目標は250万円で、10日まで。

 CFは自宅出産をサポートしている「助産院むすびや」(うるま市、現在は閉院)を利用して出産した6人で結成したチーム「むすびやのたね」で挑戦している。

 本の内容は3人を子育てする津嘉山有花(ゆか)さん(31)が、長男を産んだ時に助産師が伝えてくれた言葉を元にしている。「陣痛の痛みには波があってお休みもあるから大丈夫」「体が本能的に出産の仕方を知っているから自分の体を信頼してね」などのポジティブな言葉を本につづった。

 津嘉山さんは「お産は痛い、怖いなどのネガティブなイメージが強い。この本を多くの妊婦さんに読んでもらい、少しでも楽な気持ちになってほしい。背中を押せるような本にしたい」と話した。

 目標金額でメッセージブック2千冊を印刷する。500冊は支援のリターンに充て、残りの冊数をネットショッピングのアマゾンや、本を希望する妊婦さんなどに販売していく予定。支援は千円からでき、5千円以上でメッセージブックなどを受け取ることができる。CFサイトは「キャンプファイヤー」。詳細はQRコードから。

(北部報道部・松田駿太)

(写図説明)妊婦さんを勇気づける本を作成している奥田千鶴さん(左)と津嘉山有花さん=11月30日、今帰仁村内

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