重大事故が起きた際の避難計画に実効性がないとして石巻市に住む住民が東北電力女川原子力発電所2号機の運転差し止めを求めた裁判で仙台高等裁判所は27日午後、原告の訴えを棄却しました。

この裁判は、石巻市に住む16人が重大事故が起きた際の「県と石巻市が策定した広域避難計画は実効性が無い」などとして、東北電力に女川原発2号機の再稼働差し止めを求めたものです。

一審の仙台地裁は2023年5月、「原告側は事故の危険について具体的な立証をしていない」と訴えを棄却し、避難計画の実効性について判断しませんでした。「門前払い」となった判断に原告側は仙台高裁に控訴していました。

27日午後2時半からの控訴審判決で仙台高等裁判所は原告の控訴を棄却しました。

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