25日午後3時ごろ、沖縄県今帰仁村の羽地内海で「(停泊している)船から煙が出ている」と今帰仁漁業協同組合を通じて、名護海上保安署に通報があった。名護海保によると、火災が発生したのは砂利採取のための作業船とみられる。人的被害は確認されていない。午後10時半現在、船は燃えたままで、名護海保や本部署などが対応している。爆発の危険があるとして現場には規制線が張られ周辺は騒然としていた。

 現場近くに住む小学4年の親川青兒(じょうじ)さん(9)は「ずっと沖合に停泊している船。なぜ燃えたんだろう」と話した。

 現場に駆け付けた羽地漁協の一戸豊組合長は「まさか、こんなことになるとは」と驚いた様子だった。同漁協と今帰仁漁協は、約1年半以上も放置状態の作業船の燃料回収と撤去を海保や県に要請していたという。地元の漁師、澤岻盛繁さん(73)は「作業船は浅瀬に乗り上げていて、漁船の航路をふさいでいる。このまま沈没したら撤去できなくなるのではないか」と心配していた。

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