17日、兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏。

一夜明け、18日午後1時から応援メッセージが書かれた斎藤ブルーの付箋で埋め尽くされた選挙事務所で取材に応じました。

前兵庫県知事・斎藤元彦氏:
まだ実感がわかない面もあります。大変厳しい状況からのスタートでしたので、多くの県民の皆さんのご支援で当選をさせていただいた。ここまでの選挙戦、皆さんの力を借りて、させてもらうことができたということ本当にうれしく思います。

次点の候補者に13万票以上の差をつけて圧勝した斎藤氏。
民意を受けた今、政策を重視して取り組みたいと意気込みを語りました。

前兵庫県知事・斎藤元彦氏:
県民の皆さんの多くは、いい政策、そして公約の実現に向けた期待が大きいですから、そういったところに来年の予算編成案に向けて、力をいれていくということが大事だと思います。

SNSでの活動の広がりから徐々にボランティアスタッフなどが増え、着実に票を伸ばしていきました。

前兵庫県知事・斎藤元彦氏:
駅立ちをさせていただき、しばらくしてからSNSなどを通じて、集まってくれる方が少しずつ少しずつ増えていき、出陣式も多くの方が来ていただいた。そこで、少し風が吹いてきてるかなと感じました。

パワハラなどの疑惑の告発から全会派による辞職要求、そして全会一致で可決された不信任決議。

対立した県議会との関係について、斎藤氏は「県議会の方も今回新たな民意を受けたあとで、どういった、これから知事部局と県議会の関係性になっていくかも、しっかり見定めさせていただくということが必要だと思います。多くの県議の皆さんは、もともと私がやる政策や取り組みや予算にはすごく共感いただいている方が多い。これからいい政策をしていきたいという共通の思いの中で、コミュニケーションを会派とやっていけば大丈夫じゃないかなとは思いますね」と語りました。

出直し選挙で再選を果たした斎藤氏。

不信任を決議した兵庫県議は、どのように受け止めているのでしょうか。

兵庫県・増山誠議員:
(当時は)さまざまな葛藤がありましたけど、(不信任)賛成票を投じたということ、私としては(再選は)良かったなと思います。

一方、別の県議は「再選はあってはならないこと」としつつも、議会運営は割り切って対応していくといいます。

兵庫県・上野英一議員:
あってはならんことになったなと思っていますね。斎藤さんが出してくる政策に対して、是々非々で臨むだけで、いいものはいい、悪いものは悪いと。

17日に投開票の兵庫県知事選で、再選を果たした斎藤元彦氏。
午後1時から行われた取材の前に、商店街で有権者に囲まれ、「本当に頑張ってよ、県が良くなるように。ありがとう。涙が出そう」などと話しかけられていました。

議会からの不信任をはね返す形となった斎藤氏。
県民はどのように受け止めているのでしょうか。

兵庫県民(40代):
若者支援をすごく頑張られてたり、学校の設備整えてくれたり、私も子供がいるのでそういうところをさらに加速させてくれることを期待する。

兵庫県民(20代):
前よりは信頼できると思う。若者が生きやすい県にしてくれたらいい。

一方、パワハラ告発問題を巡り、「政策よりも人道的にどうかなと思う。不信任された人をもう一度再選するというのはどうなのか」「人が亡くなったりしているので、ちょっと微妙にはなったが、これからもっと調査していろんな事実が、ちゃんとした事実が出てきたらいい」などと厳しい声も上がっています。

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