気象庁=東京都港区虎ノ門3で、黒川晋史撮影

 気象庁は11日、気象衛星「ひまわり9号」の観測に午前4時ごろから障害が発生したと発表した。午後6時ごろに復旧したが、一部の画像が一時、気象庁のホームページなどで正常に表示されなくなった。警報や注意報の発表に支障はなく、台風の強さの解析や、火山灰の高さの算出などに影響が出た。詳しい原因を調べている。

 気象庁によると、雲や地表面から放射される赤外線を観測した「赤外画像」にノイズが出るなどした。障害が長引いた場合に備えて、バックアップとして待機している「ひまわり8号」の立ち上げ作業を進めていた。

 ひまわり9号は16年11月に打ち上げられ、観測データは30以上の国や地域でも活用されている。(共同)

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