京都地裁、京都簡裁が入る庁舎=村田拓也撮影

 京都、大阪、兵庫3府県で起きた青酸化合物による連続殺人事件で、高齢男性4人に対する殺人と強盗殺人未遂罪で死刑判決が確定した筧(かけひ)千佐子死刑囚(77)側が申し立てていた再審請求に対し、京都地裁(安永武央裁判長)が棄却する決定を出していたことが明らかになった。筧死刑囚側は大阪高裁に即時抗告した。

 高裁によると、決定は3月11日付。筧死刑囚は2022年9月30日付で、4人のうち日置稔さん(当時75歳)=兵庫県伊丹市=の事件について再審を請求。日置さんの死因は青酸中毒ではなく病死だと主張し、医師の鑑定書を新証拠として提出していた。

 確定判決によると、筧死刑囚は12年3月~13年12月、当時の夫ら男性3人に青酸入りのカプセルを飲ませて殺害するなどした。【日高沙妃】

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