砥部焼をPRする愛媛県砥部町の佐川秀紀町長(前列左)と、「とべやきヲひろめ隊」の寿野章子さん(前列右)ら隊員たち=同町役場で2024年10月31日午後2時22分、広瀬晃子撮影

 愛媛県の伝統工芸「砥部焼」をPRする砥部焼大使の有志らが「とべやきヲひろめ隊」を結成した。全国で個々に活動している大使たちが結束することで、知名度アップを目指す計画だ。

 砥部焼大使は、同県砥部町が2008年から任命。任期はなく、全国各地の約270人が大使として活動している。ひろめ隊は、砥部焼大使でフリーアナウンサーの寿野(じゅの)章子さん(41)=砥部町=が、大使同士が交流する場を作り、全国展開でPR活動に取り組もうと企画。23年春ごろからSNS(ネット交流サービス)を通じて全国の大使に連絡を取り、18人の有志が呼びかけに応じた。今後も隊員を増やす予定で、砥部焼の勉強会やグッズ販売、イベントなどを企画し、砥部焼を盛り上げていく。

 10月31日には、寿野さんと、東京都のテーブルコーディネーター、高木奈々瀬さん(36)▽松山市の砥部焼企画販売会社社長、橋本宅未さん(33)▽同市の会社員、武智三法さん(28)の隊員4人が町役場を訪問し、発足を報告した。佐川秀紀町長は「大使の皆さんが一つになって盛り上げてくれるのはうれしい」と歓迎。寿野さんは「砥部焼は全国に流通していないというデータもある。力を合わせ砥部焼の魅力を広めていきたい」と意気込んだ。

 ひろめ隊は、11月末まで活動資金を募るクラウドファンディングを特設サイト(https://hashiwatashi.stores.jp)で行っている。【広瀬晃子】

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