国立循環器病研究センターの理事長が、部下に対してパワーハラスメントを行ったと、外部の弁護士が報告書をまとめたことが分かりました。

ことし3月、大阪府吹田市の国立循環器病研究センターの大津欣也理事長が、人事を巡って部下に対してパワハラをしたと内部通報窓口に通報が寄せられました。

■「代えるのはめちゃめちゃ簡単」「代えるのは理事長権限ですから」

関係者によると、大津理事長は異動の打診に応じず再任を希望した当時部長の職員に対して、「代えるのはめちゃめちゃ簡単」、「部の部長を代えるのは理事長権限ですから」、「理事長の考えに、『うん』と言わない人を次の部長に選ぶかどうかは、また別の話」などという趣旨の発言したということです。

パワハラの内部通報を受け、調査を行った外部の弁護士たちは、これらの発言について「業務上必要かつ相当な範囲」を超える言動でパワハラに該当するとした報告書をまとめたということです。

国立循環器病研究センターは今後、厚生労働省に報告する方針で、「対応はできる限り速やかにとりまとめ公表する」とコメントしています。

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