愛媛県西予市の沖合で4日に漁船同士の衝突事故があり、「あて逃げされた」と通報がありました。実は「あて逃げされた」とされた漁船は無人。この漁船の船長は宇和島市の沖合で海に転落し、近くの島まで泳いで上陸してケガはありませんでした。

宇和島海上保安部によりますと、この事故は西予市明浜町田之浜の沖合で4日午前9時35分頃に発生。宇和島市吉田町の男性(64)が船長の漁船と、宇和島市にある鮮魚販売業の企業の漁船が衝突し、吉田町の船長から「あて逃げされた」と118番通報がありました。

実は企業の漁船は無人。この現場から約12キロ離れた宇和島市の戸島の沖合で、船長の会社員の男性(53)がいけすへの移動作業中に足を滑らせて漁船から転落し、漁船は無人のまま航行したとしています。

会社員の男性は約3キロ離れた日振島に泳いでたどり着き、日振島漁協から勤務する会社に連絡。無人になった漁船は日振島漁協が回収しました。この衝突事故によるケガ人や油の流出はなく、2つの漁船とも損傷は少ないということです。

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