陸海自衛隊と米海軍佐世保基地の隊員が長崎県佐世保市の繁華街を行進する「自衛隊パレード」が4日、同市であった。今年は陸上自衛隊が小銃の携行を取りやめたほか、隊員が市民に手を振るなどソフト路線に転換した。
パレードは陸自相浦駐屯地が2002年に始めて、その後、海上自衛隊、米海軍佐世保基地が参加。陸自隊員が銃弾を装塡(そうてん)しない小銃を携行したことから、労組などが「武装パレード」と批判していた。
小銃携行をやめたことについて北島一・水陸機動団長(陸自相浦駐屯地司令)は「銃を持ってのパレードは毎年4月の駐屯地創立記念行事で市民に見ていただける。パレードは、銃を持たずに市民と触れ合う機会としたい」と説明した。
沿道で「日米の軍事一体化に反対」のプラカードを掲げた堤典子県議(社民党)は「ソフトムードで印象を和らげ、軍事に対する抵抗を少なくしようという狙いではないか」と話した。【綿貫洋】
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