「ワンを捨てないでニャン」-。沖縄県は25日、「捨て犬捨て猫防止キャンペーン」として、那覇市の県民広場などでペットの適正飼育を呼びかけるリーフレットやうちわを配った。

 大型連休中は動物の遺棄が増える傾向にあり、毎年この時期に街頭啓発活動を実施。今回は沖縄ペットワールド専門学校の学生約80人と、学校で保護された犬のシロも参加した。

 キャンペーン前には多良間一弘環境部長が「遺棄はペットを交通事故の危険にさらす。飼い主にはペットの終生飼養をお願いしたい」とあいさつ。専門学校1年の神谷栞奈さん(18)は「悪いのは野良猫や野良犬ではなく、私たち人間。ペットは家族であり、命だ」と呼びかけた。

 県によると、2023年度に県内で殺処分された犬と猫の合計は167匹(速報値)と過去最少だった。(社会部・塩入雄一郎)

(写図説明)動物愛護を呼びかける街頭活動には、沖縄ペットワールド専門学校で保護されたシロの姿も=25日午後、那覇市の県民広場

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