宮城県内の一部の市と町で4月25日、学校給食で提供された牛乳を飲んだ小学生や中学生から味の異変や腹痛を訴える声が相次いだ。問題となっているのは東北森永乳業が提供した牛乳で、各自治体の教育委員会によると、300人以上が味の異変や体調不良を訴えている。東北森永乳業が牛乳を提供しているのは、県内12の市町で、そのうち7つの市町で異変や被害の報告があった。東北森永乳業は牛乳の提供を停止し、原因を調査している。
仙台放送が取材した26日正午時点の各自治体の状況は以下の通り。

【仙台市】
4月25日、約20の学校から「味が変」「児童が腹痛を訴えている」などの報告があった中には嘔吐をした生徒も数人いる。
【角田市】
「味が変」という報告は数件。一時、体調不良で保健室で休んだ児童が5人。そのほかの健康被害は確認されず。
【亘理町】
町内2つの中学校で「味が変」の報告あり。そのほかの健康被害は確認されず。小中学校8校のうち6校で調査済み。残る2校についても調査続ける。
【山元町】
町内の小中学校で教員も含めて「味が変」の報告が206人。下痢症状が16人。腹痛83人確認されている。
【岩沼市】
市内複数の小中学校で「味が変」の報告あり。そのほか腹痛被害を訴える児童・生徒もいた。
【名取市】
市内複数の小中学校で「味が変」の報告あり。腹痛や気分が悪いと訴える児童・生徒もいた。
【塩釜市】
市内の小学校で「味が変」と児童2人から報告あり。そのほかの健康被害は確認されず。
【七ヶ浜町】
「味が変」などの報告なし。健康被害も確認されず。
【丸森町】
現在調査中。現時点で味の異変や健康被害に関する報告はない。
【多賀城市】
現在調査中。現時点で味の異変や健康被害に関する報告はない。
【利府町】
「味が変」などの報告なし。健康被害も確認されず。
【松島町】
「味が変」などの報告なし。健康被害も確認されず。

各自治体ともに、学校、保護者に事案を共有し、被害状況の確認を進めている。

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