東京都は1日、都庁第1本庁舎壁面を使ったプロジェクションマッピング(PM)で広告を投影すると発表した。PMを巡っては2年間で16億5000万円という予算額から7月の都知事選で一部の候補者から批判の声が上がる一方、10月末までに約39万人の観覧客が訪れた。広告収入を得ることで運営費の軽減につながるとみられる。
都によると、プログラム開始前に15秒~5分間、企業ロゴなどの静止画やプロモーション動画を映し出す。広告料の最低価格は1週間53万円、1カ月158万円。1日から募集を始め、早ければ2025年1月に投影を始める。1日の定例記者会見で小池百合子知事はPMについて「東京の新たな観光スポットになっている。企業PRなどの場としてご活用いただきたい」と話した。
都庁のPMは第1本庁舎4~32階の約1万4000平方メートルの壁面に、40台のプロジェクターを使って光を投影。今年2月に始まり、これまで巨大怪獣ゴジラが登場する「ゴジラ都庁襲撃」や、2人組音楽ユニット「YOASOBI」の楽曲を使ったプログラムなどが上映され、多くの家族連れや外国人観光客らが訪れている。11月30日からは歴代のゴジラ7体が登場する「TOKYO GODZILLAs」を上映する。
PMの2年間の予算は約16億5000万円。24年度は約9億5000万円で、機器のリース・保守に約5億2000万円、映像制作や会場警備などに約4億2000万円が充てられている。【山下俊輔】
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