出産事故などで重い脳性まひになった赤ちゃんに補償金を支払う「産科医療補償制度」をめぐり、過去の審査で対象外であっても現行の基準を満たした場合、1200万円を給付する案が了承されました。
「産科医療補償制度」は、出産時の事故などで赤ちゃんが重い脳性まひになった場合、3000万円の補償金が支払われる制度です。
過去には、出産時の事故かどうか妊娠の週数や出生体重によって「個別審査」が必要でしたが、2年前に廃止されたことで、これまで補償対象外となった赤ちゃんの救済を求める声が上がっていました。
厚生労働省の専門部会は31日、「個別審査」の対象だった赤ちゃんで、妊娠28週以上で生まれたことなど現行の基準を満たす場合に、1200万円を特別給付する案を了承しました。
申請期間は、2025年1月からの5年間で約1600人が給付の対象になるとみられます。
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