前橋市中央児童遊園「るなぱあく」が11月1日、開園70周年を迎える。昭和レトロな風情で「日本一懐かしい遊園地」として市民に愛され、老朽化による存続の危機も乗りこえてきた。11月中は記念イベントとして、思い出の写真を展示し、限定グッズを販売する。
るなぱあくが誕生したのは1954年。この年、市が周辺町村との合併を機に、近代都市に発展するための起爆剤にしようと大博覧会「前橋グランド・フェアー」を開き、集客の目玉だった遊園地を児童遊園として残した。当時からある木馬と施設は国の登録有形文化財に指定され、今も現役で動く。
バブル期以降は、次々と大型レジャー施設が開業する中で、昔ながらのるなぱあくの撤去計画も出たが、市民の声によって存続。コロナ禍の休園期間を経て、最近は年間150万人程度の入場があるという。
記念イベントは11月を中心に、写真展示と限定グッズ販売に加え、70歳以上の市民に再訪してもらうため、遊具利用券2枚をプレゼント。2日はオーケストラ演奏などのセレモニーがある。2、3両日は、500円の回数利用券を購入すると、ゲームで景品がもらえるくじ引きもできる。
運営会社の担当者は「皆で70周年を祝い、今後も末永く愛顧してほしい」と来園を呼びかけている。【田所柳子】
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