(解説:吉田裕美気象予報士)

4月25日の岩手県内は、24日の夜から降っていた雨は上がりましたが、急速に天気回復とはいかず、内陸を中心にスッキリしない天気になりました。

衛星画像を見ると日本海で渦を巻いている雲があり、この雲が県内を通過している状態です。
あと数時間で抜けていくので、26日は天気が回復しそうです。

日本海の辺りや大陸の辺りに茶色くもやっとしたものが見えます、これは黄砂です。
この黄砂が26日にまた県内に飛んでくる予想です。
前回の飛来が18日だったので、約1週間でまた飛んでくることになります。

26日の天気のポイントは「黄砂でかすんだ晴天、暑さ復活」です。
空は白っぽくかすんでしまいますが、日中は半袖で過ごせそうです。

予想天気図を見てみると、前線が東に離れていて南から高気圧に覆われていきます。
このため26日は安定した晴れの天気になりそうです。

この高気圧が南から暖かい空気を運んできます。
上空1500メートル付近の暖気を見てみると、25日は寒気に覆われていましたが、26日にかけて南からぐっと暖気に覆われてくる予想です。

この濃い赤色の部分のラインは12℃以上の暖気を表していますが、これは晴れると地上では25℃前後まで気温が上がる目安とされているほどの暖気です。

これに県内が覆われるので、26日は夏日になるところが多くなりそうです、熱中症に注意してください。

26日の黄砂の予想は、北日本を狙い撃ちするかのように流れ込んできそうです。

朝から県内に飛んできて、午前9時ごろは結構濃度が濃く、先週と同じぐらいの濃度になる可能性もあります。

日中から夜にかけて黄砂が残るため、26日は1日黄砂に覆われそうです。

車や洗濯物などへの付着に注意が必要です。天気が晴れても、洗濯物は部屋干しの方が良さそうです。

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