民間の有識者でつくる「人口戦略会議」は、少子化で将来的に消滅する可能性がある市町村を発表しました。静岡県内では、自治体として9つの市と町が該当しましたが、特に対策が必要と指摘されたのが熱海市でした。
熱海市民「昔に比べ子供の数は…」
観光で有名な熱海市ですが、将来消滅する可能性があるとの指摘に市民は…。
熱海市民:
あんまりイメージがわかなくて。1月に越してきたばかりで、やはり小さい頃から熱海に来ているので、なくなってしまうのはやはり寂しい
熱海市民:
これだけ老人が多いからね。子供も少ないから。僕はもともと熱海なんですよ。僕らの子供の頃に比べると(子供の数が)10分の1くらい。しょうがないんじゃない
熱海市長「子育て支援や住宅政策に力を入れたい」
熱海市の斉藤 栄 市長は、さらに子育て支援や住宅政策に力を入れたいと話しました。
熱海市・斉藤栄 市長:
これまでもこの10年間 この自然減対策、社会減対策もやってきたと考えています。今後も引き続き、この人口については大きな課題として対策を引き続きとっていきたい
その上で、斉藤市長は積極的な国の取り組みが必要と主張しました。
牧之原市民「けっこうさびれている」
また今回から消滅する可能性がある自治体に加わった牧之原市の市民は…。
牧之原市民:
けっこうさびれている。いまこの辺だけでも空き(家)がけっこうある。寂しいけどしょうがないね。自分らも年寄りが多いので
牧之原市長「他の市町にはない学校づくり」
牧之原市の杉本 基久雄 市長は、交通の便や働く場所の確保などが課題と指摘し、さらに対策を講じる考えです。
牧之原市・杉本 基久雄 市長:
小中一貫校 1年生から9年生までが1つの学び舎で学ぶ、他の市町にはない学校づくり。若い女性に選ばれる「ここで産み育てたい」ということを訴えるために、富士山型ネットワークで雇用の場と賑わいの場と定住の場を創出する
観光地で人気はあっても…
熱海市は観光地として人気はあるものの、若い世代の人口減少は深刻となっています。
斉藤市長は「対策はやってきたが子育て支援や住宅政策に力を入れたい」とコメントしています。
また今回から消滅可能性の自治体に該当した牧之原市の杉本市長は「交通の便や働く場所の確保が課題。雇用の場と賑わいの場と定住の場を創出する」と話しています。
長泉町のように子育て支援に力を入れている自治体があるだけに、こうした自治体も工夫が求められそうです。
少子化を止めるのは非常に難しい問題ですが、自治体はもちろん国の抜本的な対策が求められそうです。
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