北海道・知床半島での観光船沈没事故から2年。観光客に安心して遊覧船を利用してもらおうと25日、秋田県男鹿市で船の安全点検が行われた。

 下司七虹記者:
「男鹿市の入道崎に来ている。ゴールデンウィークを前に、万全の状態で観光客を迎え入れようと、遊覧船の安全点検が行われる」

 船の底から海中の様子を楽しめる「男鹿遊覧透視船」。25日は、秋田運輸支局と秋田海上保安部が船の安全点検にあたった。

 職員は船内に乗り込み、救命胴衣が人数分積まれているか、消火器が正常に使用できるかなどを確認した。また、甲板のハッチがしっかり開け閉めできるか、水が入ってこないかも重要なポイントだ。

 この遊覧船は、海の中の観察だけでなく、海上からの景色を楽しむことができることで人気を集めている。

 例年、大型連休は多くの観光客でにぎわうが、新型コロナウイルスの流行で客足が遠のき、売り上げが7割ほど減少した。

 そこに追い打ちをかけたのが、北海道・知床半島での観光船沈没事故だ。

 事故後、衛星電話などの導入が義務付けられたが、設置に時間を要し、2023年のゴールデンウィークは営業ができなかった。2024年は2年ぶりの営業だ。

 男鹿遊覧透視船・古谷之彦代表取締役:
「ゴールデンウイークの予約状況は、新型コロナ流行前とは違って厳しい。客に喜んでもらえる景色もあるので、ぜひ天気の良いときは利用してほしい」

 26日は、田沢湖の遊覧船の安全点検が行われる予定。

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