仙台市内の飲食店にナメクジが大量にいるなど嘘の内容をSNSに投稿したとして、偽計業務妨害の罪などに問われた元従業員の男に対し、仙台地方裁判所は懲役1年の実刑判決を言い渡しました。

住居不定・無職の圓谷晴臣被告(25)はおととし7月、勤務していた「大阪王将仙台中田店」に”ナメクジが大量にいる”など嘘の内容をSNSに投稿し、一時、休業に追い込んだ偽計業務妨害の罪などに問われていました。店は、圓谷被告が投稿した翌月に閉店しています。

24日、仙台地裁で開かれた判決公判で、須田雄一裁判官は「少なくとも、ナメクジが料理に混入するほど大量に発生した事実はない。事実を大きく誇張した表現の内容を繰り返し投稿していて、犯行態様は相当悪質」と指摘しました。

その上で、店は一時、休業を強いられ、店長が不安を抱いていたことを踏まえ、「公益通報にはあたらずナメクジが一匹いたとしても、酌むべき事情はない」として、懲役1年の実刑判決を言い渡しました。

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