新車両「4000系」。6号車のフリースペースには大型の窓(右)も設置された=福岡市西区で2024年10月23日午後4時7分、山口響撮影
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 福岡市地下鉄空港線・箱崎線で今秋に導入される新車両「4000系」が23日、西区の市交通局姪浜車両基地で報道機関に公開された。横幅を広げた快適な座席やガラスを多用した開放的な車内など特徴が満載だ。両線での新車両は1997年以来27年ぶりで、2027年度までに18編成(1編成6両)が順次導入される。

 車内は、入った瞬間に広々とした感覚を得られるように袖仕切り、荷棚、客室間の仕切り扉などにガラスを採用。優先席の一部は、通常より座面を高くするなどして、立ったり座ったりする動作の負担が軽減される工夫もされている。

新車両「4000系」。6号車のフリースペースには大型の窓(中央)も設置されている=福岡市西区で2024年10月23日午後4時7分、山口響撮影
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 海沿いを走ることから、6号車のフリースペースは小さな子どもでも見やすい大型の窓が設置され、座席も子ども連れやベビーカー、車いす利用者らが快適に使える仕様となっている。

 案内表示器には、大型の3画面を設置した。防犯カメラが各車両に4カ所設置され、リアルタイムの監視が運転台と交通局の運輸指令所ででき、迅速な状況把握が可能だ。

 市交通局の車両課長・村田理さん(46)は「国内の通勤列車の中でも一番快適に乗車できる車両だと自信を持っている。車内も静かなので、移動時間も有効に使ってほしい」と話した。【山口響】

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