東根室駅に設置されている駅名標。3枚のうち1枚が盗難に遭った=夢空間☆花咲線の会提供

 「日本最東端の駅」として知られるJR花咲線の東根室駅(北海道根室市)の駅名標が盗難に遭ったことが23日、関係者への取材で判明した。被害が発覚した4日後には2駅離れた昆布盛駅(同)の駅名標も盗まれており、JR北海道釧路支社は根室署に被害届を出した。

 東根室駅の駅名標が盗まれているのが見つかったのは10月16日。同駅では、青地に白のペンキで「ひがしねむろ」と書かれた駅名標(縦70センチ、横22センチ)が3カ所に設置されていたが、このうちの1枚が広告部分を残して盗まれていた。

 同駅は「日本最東端の駅」であると同時に「アジア最東端」の駅でもあることから多くの鉄道ファンが訪れるが、来春のダイヤ改正で廃駅が検討されている無人駅で、防犯カメラも設置されていなかった。

 また、同20日には、昆布盛駅の駅名標「こんぶもり」の盗難被害も判明。花咲線の利用促進などに取り組む市民グループ「夢空間☆花咲線の会」の鈴木一雄代表は「残念で遺憾。駅名標は『盗(と)る』のではなく『撮る』ようお願いします」と語り、返還を呼びかけている。【本間浩昭】

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