警視庁

 首都圏を中心に相次ぐ強盗などのうち、埼玉県所沢市であった強盗致傷事件の被害者宅から奪ったクレジットカードを使って商品をだまし取ったとして、警視庁は23日にも、名古屋市港区の無職、安田勇介容疑者(23)を詐欺容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。

 再逮捕容疑は1日午前4時35分ごろ、東京都新宿区歌舞伎町1のコンビニエンスストアで、他人名義のクレジットカードを使い、コーヒー飲料(販売価格160円相当)をだまし取ったとしている。

 所沢市の事件は1日午前2時過ぎに発生。住人の高齢夫婦が粘着テープで縛られるなどし、現金約8万円などが奪われた。埼玉県警はこれまでに、住宅に押し入った実行役とみられる男性4人を強盗致傷容疑などで逮捕している。

 捜査関係者によると、安田容疑者は「(事件後に)見知らぬ男性2人を車に乗せ、JR新小平駅近くで降ろした。クレジットカードは車内にあった」などと供述。秘匿性の高い通信アプリで、アカウント名を「大谷」「松本」と名乗る人物から指示を受けていたという。実行役を送迎した後に、クレジットカードの不正利用を図ったとみられる。

 安田容疑者は新宿区の質店で、事件で奪われたクレジットカードを使って高級バッグを購入しようとして、警視庁に詐欺未遂容疑で逮捕されていた。【岩崎歩、菅健吾】

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