北アルプス蝶ヶ岳で19日、62歳男性が疲労と寒さで動けなくなり、救助隊員によって山小屋に救助されました。

救助されたのは、大阪市の会社員の男性(62)です。

警察によりますと、午後2時ごろ、本人から「疲れて寒くて動けないから助けてほしい」と通報があったということです。

男性は17日に単独で上高地から入山し、19日に常念岳から横尾に下山中、蝶ヶ岳の標高約2600メートルの登山道で行動不能になりました。

山岳遭難防止対策協会の救助隊員2人が出動し、午後4時半過ぎに近くの山小屋に収容されました。男性にけがなどはなく、隊員に付き添われ歩いて小屋に向かったということです。

警察や山小屋によりますと、北アルプスは19日午後、小雨が降り強風が吹いていました。男性は雨に濡れた状態で風に吹かれ、急激に体温が奪われて動けなくなったとみられます。

関係者は、「本来ならこの時期は氷点下まで冷え込む日もあり、雪も降る」と話します。今年は季節外れの暖かさが続いていますが、「雨具だけでなく、ダウンなどの防寒具は必要」ということです。

警察は、天候と気候を判断して適切な装備で登山してほしいと注意を呼びかけています。

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